四季の便り

木槿(むくげ)

木槿の花が咲きだしました。

 

「展転(こいまろ)び 恋ひは死ぬとも いちしろく 色には出(い)でじ 朝顔(あさがほ)の花  巻10-2274」

 

万葉集では、朝貌(あさがお)は、むくげのことを指しているともいわれています。

色鮮やかな木槿の花。その花を引き合いにだして、「恋に焦がれて死ぬようなことがあろうとも、顔色には出すまい。 人に悟られぬようにしよう」と熱い恋心をうたにしています。

木槿の花は華麗な花ですが、きわめて短命です。茶人はこのひとときの命を茶花の神髄と貴び、夏の茶花として愛好しています。